老人ホームを探すと決めたら-いざ!入居初日の風景3

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いざ!入居初日の風景③

こんにちは。朝です。

先日国際福祉機器展に行ってきました。最近の福祉用具は利便性だけでなく生活に溶け込みやすいデザインも多く、どんどん進歩しているなあと思いました。

久しぶりに以前の職場の友達にも会え、楽しい1日になりました。

ムリやり休みをもぎ取ったかいがありました。

前回はご家族主導で入居に至った事例をご紹介しました。

今回はご本人の希望で、または納得の上で入居に至ったケースをご紹介しましょう。

あるとき、陽気なマダムが入居してきました。その時私はケアスタッフだったので詳しい経緯は分かりませんが、お昼のドラマに出てきそうなマダムな格好をしてしゃなりしゃなりと娘さんを伴い、興味津々といった風体でやってきました。

娘様が入居の手続きのために席を外している間、たまたま私がコーヒーを持って行ったのです。

スティックシュガーとミルクを添えて、ソーサーに乗ったカップをお出しすると、目をくりっとさせ「うわあ、ありがとう!」

親指と人差し指でマルを作り、
「これはいいの? ンMoney」。

すっげーいい発音でした。
入居一発目でこれほどのユニークさを見せつけた人はいまだかつて一人もおりません。

この圧倒的な個性と味。これだから介護業界は辞められません。

ちょっとおちゃらけてしまいました。納得の上での入居のご紹介でしたね。ここからはマジメにお送りいたします。

旦那さんに先立たれ、子供もおらず親戚も遠い方が、自らの意思でホームを探し、任意後見の制度を利用して入居された方がいました。

70代前半と年齢も若く、介護度もつかないうちからの入居でしたが、はたから見ていると共用のパソコンでネットゲームを楽しんだり気に入ったスタッフをからかったり、まあまあ楽しくやっているように見えていました。

しかし、やはりスタッフと頻繁に雑談で話し込むわけにもいかず「ご飯のメニューにも飽きたし、入居はちょっと早すぎたかな?」と少し寂しそうでした。

「顔見知りもできるし家事が面倒だから入っちゃったけど、介護施設って職員の入れ替わりが激しくてなかなか顔見知りもできないわね」「ま、お友達もできたし買い物も外出も気ままにしてるからいいんだけどね」とちょっと複雑な笑顔でした。

富山からはるばる東京の有料老人ホームに入居された方もいます。

その方は地元の人気者で、若い頃は近隣の農家のリーダー的な存在だったそうですが、やはり奥様に先立たれ一人になったのをきっかけに、「こどもの示した道を歩く」ことを決めたそうです。

自然いっぱいの農村で悠々と暮らしていたところから東京のホームに来て、当初は引きこもってしまったのですが今はたまにはリビングに出てコーヒーを飲んでいます。

近くなった分娘さんやお孫さんに会えることも増えました。

そのほかにも、入居を決意するきっかけは様々です。

「こどもが心配するから」
「一人暮らしはさびしいから」
「家事するのがめんどくさいから」
「持病があるから、何かあった時のために」等々。

共通するのは、それまでの生活にはあった何かを置いてきたこと、新しい何かを手に入れたこと。

そして何より、どんな経緯があったにせよ、そこで暮らすことを決断したことです。

ABOUTこの記事をかいた人

主な経歴は約6年の介護付き有料老人ホームの介護スタッフで、現在3ヵ所目の有料老人ホームで相談員として働き始めたところです。 有料老人ホーム以外にも特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、ショートステイ、デイサービス、デイケア、お泊まりデイの現場も見てきました。 半年間ではありますが、介護老人保健施設の相談員も経験しています。