老人ホームを探すと決めたら-有料老人ホーム⑨ 

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「あなた、私が死ぬまでここにいるでしょう?」

先日担当入居者さんに言われた言葉です。転職が多い業界柄、居室担当やケアマネジャーがくるくる変わることは珍しくありません。

こういうふうに言ってくださることはものすごく光栄で嬉しいことですが、同時にずしんとくるものがありますね。

さて、前回からこだわりホームを探しています。

たくさんの選択肢の中からどうやって絞り込むのかというと、うーん、難しいですね。

まず、ご本人に日常的に医療が必要という場合、24時間看護師常駐のホームがいいと思います。必要な処置によっては入居できないホームもありますので、問い合わせのときに確認が必要です。

介護福祉士が痰の吸引をしているホームもありますが、まだまだ全員とはいかないですし当然技術の違いがあります。

在宅酸素や人工肛門をご本人がいじってしまった時の対応や、急変時にかかりつけの医師と話をするときなどにも看護師さんは頼りになる存在です。

昼間看護師さんがいるホームは多いですが、24時間となると少し限られてくるかなと思います。

今は必要なくても将来絶対に他のところには移りたくない、ここで最期を迎えると固く決めている。という方もできれば看護師さんのずっといるホームが安心でしょう。

ただ、夜間看護師がいないホームでは看取りをしていないのかというとそうではありません。

ホームで生活することによって最期の時が早まることも含めて、ご本人とご家族がリスクもしっかりと納得した上で希望すれば、夜間看護師不在でも看取りをしているホームはたくさんあります。

最後についてはご本人とご家族の確固とした意思表示が非常に重要になってきます。

と、話が逸れてしまいました。

たくさんの中からどうやって絞り込むか、でしたね。

予算に上限がない場合、介護付か外部型かはそんなにこだわらなくてもいいと思いますが、確定している金額が同じ値段であれば外部型の方が高くつくことが多いのは以前お話ししました。

私が以前勤めていた外部型のホームでは、各介護度の限度額を超えてしまった場合や介護保険ではできないサービス(趣味の外出の付添いや病院での待ち時間の付添い)はだいたい30分1000~2000円(税別)で行っていました。

多い方ですと毎月40万円くらいの自費サービスが出ている方もおり、スケールの違いにびっくりでした。

介護付でも個人的な受診の付添いなどでは同じような値段でやっていましたが、介護付の場合個人的に付添いなどのサービスを使うことが少ないので、急な要望にホーム側も人が用意できない、ということが生じます。

あまりに急だと外部型でも同じですが、ハードルの低さで言うと外部型の方がフットワーク軽く対応してくれるような気がします。

あとはやはり運営会社の信頼性でしょうか。

好きな会社があれば候補に入れるといいでしょう。

医療法人であれば医療的なパイプが強かったりします。

社会福祉法人は歴史があり安定した母体であることが多いですし、一般企業であればその企業の理念なんかに共感できるところがいいかもしれません。

そんなこんなで5つくらいに絞り込めたらあとは見学です。

やはり施設に電話をかけて見学の申し込みをします。(あえて予告なしに行ってみるというのも一つの手ではあります。)電話をかけて見学したいと言えば親切に対応してくれます。

たくさん施設を持っている会社だと、他の施設の売り込みをかけられたりすることもありますが、興味に応じて対応すれば大丈夫です。

1日に2施設くらい見に行っても大丈夫ですが、後でどこがどうだったか分からなくならないように、メモや営業さんの名刺はしっかり管理するように気を付けます。

見学に行ったときには、ホームページで気になったことの確認や設備の確認、入居している入居者さんやスタッフの表情、雰囲気、臭いがしないか(介護施設なのでタイミングによっては臭いがすることもあるのですが、大事なのはいつ行っても特定の場所が臭う、施設全体が何となく独特の臭いに包まれている、などということがないかということです)、掃除の行き届き具合等を見ます。

対応や料金などは後から電話でも聞けますので、見学のときは感覚を大事にしてください。

見学に行った感じで、更に絞り込み、体験入居をするホームを決めます。

以上で有料老人ホームについてを終わります。次回からは、体験入居について書きたいと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

主な経歴は約6年の介護付き有料老人ホームの介護スタッフで、現在3ヵ所目の有料老人ホームで相談員として働き始めたところです。 有料老人ホーム以外にも特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、ショートステイ、デイサービス、デイケア、お泊まりデイの現場も見てきました。 半年間ではありますが、介護老人保健施設の相談員も経験しています。