新入職員のための介護マニュアル「高齢者の問題行動への関わり方」

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高齢者の問題行動への関わり方

高齢者になりますと人によっては問題行動を起こす人もいます。

例えば他人への理由の無い暴言、暴力、介護拒否、便で遊ぶ、トイレでは無い所での排泄、食べれない物を食べてしまう等、様々な問題行動があります。

こういった問題行動はどのように対処していけば良いのでしょうか。

病気を確認する

病気によって脳に障がいがあり、問題行動を起こす人がいます。

脳は身体を動かす信号を出すのですが、病気によって上手くその信号を出せない場合があります。その場合に問題行動が起きてしまいます。

例えば、認知症。これは脳の機能が一部低下する病気です。この病気にかかってしまいますと記憶力の低下や、行動に抑制が聞かなくなる、物を認識することができないなどといった症状が出ます。

まず、そういった行動がある人はどんな病気を持っているのか把握することが大切になってきます。

理由を探す

問題行動に対しては何らかの理由があるはずです。

例えば暴言、暴力をふるう人は、何かに対して不満を持っていることがあります。何に不満を持っているのか、理解することでそういった行動が少なくなる可能性があります。

また、食べれない物を食べる人もいます。そういった人はお腹が空いているので食べている、食べ物だと思い込んで食べている場合があります。

便で遊んでしまう人は、便を便だと認識できていない場合があります。私たちでも同じようにお尻に何かついた場合はそれを手で払いますが、そういった人は便も同じような認識で手で触ってしまう傾向にあります。

理由に対して対策を取る

理由が予測できれば対策を取りましょう。

その対策で問題行動が少なくなれば成功ですし、問題行動が継続しているのであれば他の理由、対策を考えましょう。

これが私たち介護職の仕事です。

問題行動に対して「○○だから、こんな行動をするのかもしれない」といった予測を立てて、それに対して対策をします。

これの繰り返しによって高齢者の生活は安定していきます。

高齢者の問題行動に対してのアプローチは予測と対策の繰り返しです。

一見大変そうに見えますが、その方の生活歴、病気、性格、考え方などを考慮していくとおおよその予測はできるようになります。

また、介護職として経験を積んでいくとパターンが見えてくるようになりますが、この経験上のパターンに高齢者を当てはめてしまいますと、高齢者個別の特性が見えなくなりますので注意が必要です。

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