高齢者施設における脳トレについて「クロスワードパズル」

黄色い銀杏の葉

一般的には「間違い探し」とともに、雑誌等の読者向けプレゼントの問題に多く使われるようです。年齢とともに言葉が出にくくなった利用者と、楽しみながら一緒に解いていくと意欲的に取り組む方が多いです。

小学生向けの学年・学科ごとにワードを配置してあるクロスワードは、とっつきやすくて、脳トレには消極的な男性でも気軽に応じていました。

新聞のクロスワードや出版されているものの中には、流行したものや芸能・スポーツなど幅広くて、こちらは女性の方が好んで取り組んでいました。

思い出せない言葉については、掲載されているヒントだけではなく、職員が様々な手がかり(例えば、俳優の名前なら出演した映画や歌など)を出すと思い出す方も多く、またそれは、当時の思い出を話してもらうことにも繋がり、回想法にもなります。

学科クロスワードをしている時に、音楽の話からその利用者の女学校時代の話へと移り、戦時中のこと、戦後のことなど、あまり自分の事を話したがらない利用者がとつとつと語り出されたのは印象的で、心を閉ざしている方にも意外な効果があることも分かりました。

個人で取り組むだけでなく、集団レクレーションとして利用者のコミュニケーションを図る目的にもいいようです。

回答する人が偏らないように、利用者の年齢や嗜好を予め調べた上で、問題の回答者を指名していくように努める必要があります。

この点は、しりとりと同じです。ホワイトボードを使い、文字も大きく見やすく書いて、まんべんなく全員が回答できるような配慮の必要があります。

ただ、やはり知的レベルの高い利用者や、クリアで自分自身の老化の進行を意識した利用者の方が、積極的に取り組む傾向はあります。

宿題などにして、独居老人などには自宅での時間つぶしに利用してもらうのも良いようです。

訪問介護の方とのコミュニケーションツールにしている利用者もいたので、脳トレだけに留まらず、様々な利用の仕方があるようです。

この脳トレが出来る利用者はどうしても限られてくるので、利用者を選んでしまうのはやむを得ないことだと個人的には考えています。

その代わり、ひとりひとりとじっくり向き合って取り組めるので、利用者の考えや悩みや生い立ちなど精神面での様々なことを知る手がかりになり、落ち着いた雰囲気で比較的少人数の利用の日か、或いは職員数に余裕があり、手厚い対応が可能な時に行うようにしています。

高齢者の頭の体操、脳トレとはどんなものがあるのか聞いてみました。