高齢者がインフルエンザに感染すると重症化する恐れがあります。

凛としてひっそりと咲く椿の花

命取りになるインフルエンザ

突然の高熱と、全身の筋肉痛などの症状を特徴とするインフルエンザ。通常は、子どもが発症しやすいとされているインフルエンザですが、感染による死亡者のうち、圧倒的多数を占めているのは65歳以上の高齢者です。
高齢者にとってのインフルエンザ。注意すべきポイントはどこにあるのでしょうか?

インフルエンザが高齢者に危険な理由

高齢者には、心疾患やぜんそくなど呼吸系の疾患や、高血圧など慢性の病気を抱えた人が多くみられます。つまり年齢による体力の低下に加え、更なる健康リスクを抱えた状態であるということができるのです。そのため、感染を引き金として肺炎などの合併症を併発したり、慢性の病気が悪化する可能性があります。
単なるインフルエンザの症状以上に重篤化してしまう危険性をはらんでいるのが、高齢者にとってのインフルエンザなのです。

インフルエンザの感染予防

一般的に、体の抵抗力が低下している場合に感染しやすいとされる、インフルエンザ。乳幼児から15歳以下の子ども、そして、もちろん高齢者も当てはまります。
まずは体調管理により抵抗力の低下を防止し、マスクの着用や手洗いなど、感染防止の習慣づけをこころがけましょう。また、インフルエンザ流行時には外出を控えることも検討した方が良いでしょう。
また、高齢者本人はもちろん、高齢者と接する機会を多く持つ人も、感染防止を心がけることが重要です。

インフルエンザの感染に気付いたら

インフルエンザに感染してしまったら、まずは早めの受診が肝要です。感染に気付いてからのステップをしっかり把握しておきましょう。

1.なにはなくとも早めの受診

インフルエンザは、発症してから48時間以内に医師の処方薬を服薬することが最も重要です。48時間以内にタミフルなどの抗ウイルス薬を服薬した場合、早めの回復を見込む事が出来るのです。
ただし、突発的な高熱を伴うインフルエンザ。高齢者の場合、病院にたどり着くこと自体が困難になる場合もあります。そうして受診時期を逃してしまった場合、処方薬としては、通常の風邪の場合と同様の処方がなされます。つまり、インフルエンザ自体に効果のある抗ウイルス薬ではなく、抗菌薬や、鼻水やのどの炎症をやわらげる薬など、つまり症状を和らげるための薬が処方されることになります。体力を奪う、インフルエンザ発症による高熱。抗菌薬は、合併症の防止も見込む事が出来ます。処方薬は、医師の指導に従い正しく服用しましょう。

2.ほかのひとにうつさない

インフルエンザの感染者は、寝室で安静を保つことを心がけ、他者との接触は出来る限り控えます。特に、感染しやすいとされる、高齢者、15歳以下の子ども、そして妊婦との接触は極力避けましょう。同居している場合は、全員がマスクを着用したり、手洗いやうがいなどの対策を取ることも重要です。
また、感染した高齢者が介護サービスなどを利用している場合、サービスの利用を控えることはもちろん、施設との情報共有を積極的に行いましょう。それにより、第三者への感染防止にもつなげることが出来ます。

3.無理せず休む

突発的な高熱がつきもののインフルエンザ。高熱は容赦なく体力を奪います。なにはともあれ安静にして、体力の温存と回復に努めることが肝要です。
高熱にはもれなく発汗が伴います。湿った下着はこまめに取り換えて、水分摂取もこまめに行います。スポーツドリンクはもちろんですが、本人が飲みたい飲料で構いません。食事は食欲に応じ、消化の良いものを取っていくようにしましょう。

なにはなくとも感染しない!

高齢者のインフルエンザ感染で怖いのは、持病の悪化や肺炎など合併症の併発にあります。命取りともなりかねない状況に陥らないためには、何より予防が肝要です。
毎年の流行する季節には体調管理による抵抗力の低下を防止、マスクの着用や手洗いなど、感染防止を習慣としましょう。また、インフルエンザに関する情報収集にも努め、流行時の外出は極力控えるなど、積極的な対策も重要です。
なにはなくとも感染しない!日ごろの予防対策が、何よりも、高齢者をインフルエンザから守ってくれるのです。