疲れない介護を!負担を減らす認知症の排尿、排便について、その対応と対処法 

高齢者のトイレ

認知症の方の場合はトイレの場所の記憶がなくなっていくことで間に合わず失禁する、尿が溜まっているのにトイレへ行く行動を起こせないため失禁するといった事が考えられます。

また後遺症での片麻痺や、リウマチ、骨折等で、ズボンを下ろす行為やトイレまでの歩行が難しくて、トイレまで間に合わない場合などの失禁もあります。認知症で身体機能が低下している方の場合は特に起こりやすくなります。

排尿障害にはいくつか種類があるのでその特徴を把握し、それぞれに応じた対策をとっていけばいいと思います。

一番多いケースは、加齢によって、身体の機能が衰えてきますので、膀胱の機能もやはり低下してきます。

加齢にともなって、筋肉が衰えていき、膀胱は硬くなっていき、若い時のように膀胱に多くの尿を溜める力が衰えてきます。

なのでどうしても頻尿となってしまいトイレに行く回数が増えてしまいます。

高齢者の場合、頻尿で多いのは、過活動膀胱です。

過活動膀胱では、頻尿や切迫性尿失禁などといった症状が現れてきます。

特に、70~80歳代といった高齢者の方に特に多くみられます。

頻尿や尿失禁の特徴としては、階段を上ったり歩いた時などの普段における何でもない動作に対して、身体の組織が加齢による筋力の低下で、膀胱の収縮が起こってしまうことで、尿を漏らしたり、頻尿になってしまうのです。

ナプキンなどで対策をする、薬(漢方薬)での対処方法もあります。

腹圧性尿失禁なども高齢者の方には多くみられます。

若い時には少々尿意を感じても、自力で尿道を締めて漏らさないようにできていましたが、筋力低下により、失禁が起きてしまいます。

これは運動が可能でしたら、骨盤底筋を鍛えることで改善されます。

夜中に頻繁にトイレに行くことも増えていきます。

水分補給は大切ですが、利尿作用のある紅茶、コーヒーは避けましょう。

ただ、膀胱炎になった場合は、紅茶を少し飲んでばい菌を出すことが大事なのでその時は飲んでも大丈夫です。

先手をうつ!!

まずは尿もれについては、床はふいたらなんとかなるかもしれませんが、畳の場合は後がとても大変です。何か上敷きをひいておくのもいいと思います。

ですので家で後々掃除をするときが楽になるようにしておいたほうがいいと思います。

「定期的な時間にトイレに誘導してなるべく尿漏れしないようにするといいでしょう。

「オムツなどを使う」これも有効ですが、多くの認知症の方は気持ち悪がり、オムツの着用を嫌がったりとします。

夜間はオムツ着用をおすすめします。夜間の失禁が一番多いのでこちらはオムツがいいと思います。日中はなるべく使わないでポータブルトイレを利用するのに心がけてください。

オムツも今は色んな種類があり、リハビリパンツなどのはくタイプはあまり不快感がないのでおすすすめです。

またリハビリパンツと尿とりパットとの併用もいいと思います。

日中はパンツの中にナプキンタイプのものが数多くそろっているので量に応じたものを購入して活用してください。

また歩行ができる場合は、トイレに目印をつけたり、夜はトイレまでの道を明るくしておくと、トイレを認識しやすくなります。

さらに大変なのは、排便のほうになります。

認知症が悪化すると手に付いた便をトイレの壁やタオルなどの塗りつけて汚すこともあります。

手にべっとりした物が手に付くと、誰でも、思わず手を拭ってしまうものであります。同じように、手に付いた便を、便と理解できないまま壁やタオルでふくような症状がでてきます。

気持ち悪いのでわざとしているわけではないのです。

もちろん本人はわかってはないので、怒っても全く効果がありません。「そんなことをした覚えがない」と言われてしまいます。

ですので、トイレの壁に紙を張っておき汚されたら取り換える、汚されてもよい布やペーパータオルを掛けておき、家族が使うタオルは別に置いておくようにするなどの対策を先にとっておくのがいいと思います。便の場合は吹くよりも交換などのほうが介護者の負担が低いと思います。

排尿、排便に関しては症状が悪化すると介護する側がかなり負担となってきます。そのときそのとき対応するといっただけではやりきれなくなってしまいます。なので先に先に予測をして対応しておくのが一番です。こうすれば、洗濯を一回増やすといっただけですむのです。

多くの認知症の方は体が弱くなり、食が細くなり体力が低下してしまいます。家の少しの段差でも転倒の恐れがあります。

ですので、介護サービスで手すりをつける、段差をつけるなど対策をしましょう。特にトイレへの床や道に配慮してください。

このように、排尿障害や排便障害は介護者の一番の負担になりやすいです。

排便のほうは先に負担を減らす対策をとりましょう。

認知症の方がなるべく自分でできるように生活の環境を整えて負担を減らしましょう。

先手を打って先に準備しておきましょう。

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