一人暮らしの高齢者が気をつけたいこと:転倒のリスク

赤いハイビスカスの花

少子高齢化が進む日本では、ご高齢者の一人暮らしがますます増えていくことが予想されます。

ご高齢者の一人暮らしでは、体力や体の機能の衰えのために、多くのことに注意する必要があります。

今回は、ご高齢者の一人暮らしで気をつけたいことについて、転倒の危険を中心にまとめました。

つまずいて転ぶ

高齢者の一人暮らしでは、転倒によるケガに細心の注意を払う必要があります。

高齢者では、家屋内の小さな荷物や少しの段差でも足をひっかけて転倒するリスクが高くなります。なぜなら、足腰の力が弱くなり、歩くときに本人が意識するよりも足が上がらなくなるためです。時には、本人が意図せずにすり足のような歩き方になっていることもあり、小さな段差でも転倒することにつながります。

転倒すると、それに伴って太もも部分(大たい骨)が骨折を起こすリスクが高まります。この部分の骨折は、回復に時間がかかるため、入院中にそのまま寝たきりになったり、認知症を発症したりするケースもあり、高齢者の生活の質を大きく下げることにつながります。また、転倒と同時に頭を強く打ってしまうと、脳しんとうを起こす危険もあります。

このような転倒を防ぐ対策としては、家屋内を歩く同線上に家財道具を置かないことがもっとも大切になります。また、もしリフォームの予定があれば、思い切ってバリアフリーの床面に張り替えて段差を無くすことも検討してみましょう。

滑って転ぶ

こちらも同じ転倒ではありますが、障害物や段差につまずく場合とは分けて書きたいと思います。

高齢者にとって、とくに滑って転びやすい家屋内の場所は、お風呂場とフローリングの床です。

お風呂場は、床が濡れている場合にはとても滑りやすく、また、狭い場所であるため、転倒した際に頭をぶつけたりする危険が高くなります。もし、入浴中に浴槽内で滑って転倒すると、溺死してしまう恐れすらあります。

また、フローリングの床はもともと滑りやすく、くつ下やスリッパを履いていると、何かの拍子に足が滑った時、そのまま転倒してしまいます。

このように滑って転倒することを防ぐためには、お風呂場の床に滑り止めをつける、フローリングの床ではくつ下やスリッパを履かない、フローリングの廊下に手すりをつけるといった対策が挙げられます。

病気による発作

高齢者では、長年の生活習慣によって、動脈硬化が進んでいることがあります。これは、ある日突然、脳梗塞や心筋梗塞などの発作を起こして倒れるリスクが高いことを意味します。

本来、脳梗塞や心筋梗塞のような、血管がつまってしまう病気は、一刻も早く医療機関を受診して、専門的な治療を受けることが何より大切になります。しかし、一人暮らしであれば、発見が遅れることで、治療が遅れてしまうリスクが高くなります。

このような突然の発作に素早く気づくためには、本人の見守りをしっかりと行い、頻繁に連絡を取って安否を確認することが必要です。家族が遠方に住んでいる場合は、ホームヘルパーや高齢者見守りサービスなどを利用するという手段もあります。いずれにしても、密に連絡を取るということが大切です。

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いかがでしたか。
一人暮らしの高齢者では、たとえ家屋内であっても事故が起こるリスクがあります。
いざという時のためにも、家族や近所の方々が、しっかり見守りを行える体制を整えておくことが理想です。

高齢者施設で行っている転倒予防について聞いてみました。