老人ホームを探すと決めたら-グループホームについて③

グループホーム

こんにちは。朝です。
部屋の片づけで大量に出たマンガ本を、最後に一回読んでから処分しようと廊下に積んで読み返しています。
高校生の時のなんか時代を感じますね~
それを読んでいた時の思い出なんかも蘇ってきて楽しいです。

さて、前回はグループホームについてお話ししていました。
グループホームに要介護5の男性が入居していたお話です。
まず、ご本人にはお尻に褥瘡(床ずれ)がありました。
訪問看護を入れて週に数回処置をしてもらっていましたが一向に良くならず、それどころかどんどん悪化していきました。(グループホームには昼間も看護師さんがいません。それだけ介護度の低い人を対象としているということです。)
お風呂もシャワーだけ、それもめったに入れませんでした。
なぜこのような事態になってしまったのでしょうか。

グループホームがどんな施設だったのかをもう一度見てみましょう。
「認知症であって、自分のことは(概ね)自分でできる」方が対象の施設です。
職員は、認知症の方に寄り添い、共に生活し、サポートすることに長けています。
そのスキルは会話であったり個性を見抜く力であったり、非言語のコミュニケーションスキルであったり(他に料理などの家事援助技術)が主軸になってきます。
これ自体はすばらしいことです。あのアットホーム感はスタッフの醸し出すところも大きいと思います。

しかし、ある意味想定外である重度の要介護者への対応は得意ではありません。
褥瘡のある方へはどんな対応をしたらいいのか、個人に合わせた食事の形態、介助はどのようにしたらいいのか、といった対応に弱いので褥瘡は大きくなるし、むせてしまって食べられないのです。

そして、入浴は施設の中での事故発生率が高く、滑りやすいので転倒した時などは大きなケガにつながる確率も高い上に気温差などで体調の急変の可能性も高い、スタッフとしては最も神経を使う介助のひとつです。
そのため全介助の方を介助した経験のないスタッフだけでは手が出せず、他施設での経験がある特定のスタッフしか介助ができない。しかも施設の設備が重度の介護が必要な方の対応を想定しておらず、一般家庭に毛が生えた程度の浴室のことが多いため、湯船には入れずシャワーだけとなってしまっていたのです。
もちろん、資格を持ってやっている以上ある程度はできなくてはならないものですが、圧倒的な人手不足である上に転職がものすごく多いという業界の事情や、制度の歴史が浅く、看護師のように教育体制が確立されていないという現実の中で、資格もなくまたは取りたてで経験がない人が短い研修で、常勤で働いているなどということはざらです。
また、そのような人が重度の要介護者のいない環境で長く働いていれば、グループホームでの経験が長くても身体介護はできない、という状況が生まれます。
もしも職員全員介助ができたとしても、重度の要介護者を想定していないグループホームの人員配置では重度の人に対応しきれません。重度の方の介助に時間をかけていれば、当然他の方へ必要な介助を提供できないからです。

グループホームについて④へ続く

ABOUTこの記事をかいた人

主な経歴は約6年の介護付き有料老人ホームの介護スタッフで、現在3ヵ所目の有料老人ホームで相談員として働き始めたところです。 有料老人ホーム以外にも特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、ショートステイ、デイサービス、デイケア、お泊まりデイの現場も見てきました。 半年間ではありますが、介護老人保健施設の相談員も経験しています。