高齢者の食事の注意点と献立

花開く百合

食事のリズム

朝昼夜と1日の明るさ、暗さ、気温の変化は、
24時間周期で変わるようになっています。
人の体も同じように体内リズムが備わっています。
それは食生活のリズムも同じことで、
消化吸収や代謝などの準備が決まった時刻に行われます。
ですから1日3食を同じ時間にすることは、
生活リズムを整え食事の効果が良くなります。
1日24時間のリズムと食事のリズムは関係しているのです。

深夜に食事をすると、消化器官が休めなくなってしまい、
眠りが浅くなります。

すると日中に眠くなることになります。
規則正しい食生活をすることは生体リズムをも整えます。
消化器官の健康のためにも休みが必要ですし、
寝不足では思わぬケガや事故につながります。

食事はおいしいと感じるとだ液や胃酸などの分泌が良くなります。

おいしいと感じるためには料理の、
見た目、匂い、食感、食べやすさ、音などの五感で感じ取るものです。
旬の食材で季節を感じたり、
行事食で日本の伝統に触れたりと、
心が満たされると脳にも刺激になります。
寝たきりや、外出の難しい方でしたら、
さらに喜んでくださいます。

献立には栄養バランスが必要ですが、
それほど難しく考えなくてもよい方法があります。

主食(ご飯、ぱん、麺)
主菜(肉、魚、卵、豆腐などの大豆製品)
副菜(サラダ、おひたし、煮物など)
汁物(味噌汁、スープ)
この4品を基本にします。
とくに汁物はご飯などが飲み込みやすくなりますので加えるようにしましょう。

見た目で食欲はずいぶんとわくものです。

5つの色(赤、緑、黄、白、黒)
5つの味(しょっぱい、すっぱい、にがい、あまい、うまみ)
5つの調理方法(焼く、煮る、蒸す、揚げる、なま)
などを使い分けると飽きることがありませんので、
食事が楽しみになります。

調理の際には、大きな肉は薄くすることや、
魚は骨のないもの、または骨をとっておくなどして、
食べやすくする工夫も大切です。

例えばとんかつの場合、薄切り肉を重ねて作ることや、
魚を焼いた後に、ビニール手袋をして骨だけ取り除いてしまうのです。
主菜や副菜などの具は小さめに切ると食べやすくなります。
しかし、冷凍コーンのようなあまり小さすぎるものも食べにくいものです。
食器は持ちやすいものがいろいろと売られていますので、
合うものを利用されるのもよいでしょう。
魚や肉の下に茹でたキャベツを一枚敷くと滑りにくくて食べやすくなります。