心理的な原因が多い高齢者の脱水症

白い花びらとピンクの雄しべ(マクロ)

高齢者は脱水症になりやすいです。

その原因は様々あり、心因性のものから、体質的なものや環境的なものまであります。

まず原因として考えられるのが、夜トイレに行きたくない、もしくは漏らしてしまうという事です。
高齢になると、眠りの質が悪くなります。高齢になると早く目が覚めてしまうという話がありますが、それは眠りの質が悪くなって睡眠障害にかかっているからです。

そのため、夜トイレに行きたくなると、そのまま眠れないという事にもなります。
また、高齢になると、特に女性は尿失禁などを起こす可能性が高くなります。
これは体の性質上仕方ない事です。
しかし、そうしたものを回避しようとして、水分を取らなかった結果、脱水症になってしまうケースも考えられます。
また、高血圧や糖尿病、心臓や腎臓の持病があると、腎臓の機能が低くなって水分と電解質の再吸収が滞ります。
そのため、水分と電解質が失われて脱水症を起こしやすくなるのです。

また、環境も影響する事があります。アパートなどの集合住宅であると、風通しが悪くなって熱が籠ってしまいます。
また、高齢になるとクーラーが苦手になるという人も多くいます。

もったいないからと言って、クーラーをつけない人もいます。
そうした要因から熱中症になり、脱水症になる危険性もあるのです。

では、どうしたら脱水症の対策ができるのでしょうか?

脱水症の対策として最も効果的なのが、水分を取る事です。
それ以上の脱水症対策はありません。
水分を多めに取って、体の中にある水分量を確保するのが一番の対策です。

ただ、高齢者の脱水症の場合、それができない事があります。

トイレの心配をして、脱水症になってしまうケースでは、本人的には水分を十分に取っているつもりなのです。
そして、トイレに気を取られて眠れなくなってしまったり、漏らしてしまって尊厳を失うという事は、脱水症になるのと同じくらい本人にとっては深刻な問題です。
知人や家族が説得したところで、本人は水を取ろうとしないでしょう。
水を飲まないと死ぬと納得したとしても飲まない事があります。
睡眠と尊厳というものは、それほど大切なものなのです。

そうした場合、15時までは自由に水分を取るように説得してください。

夜に影響する水分というのは、15時以降の水分となります。
そのため、15時まではなるべく水分を取ってもらい、それ以降は水分を取らなくていいというルールを設けるのです。
そうした事実に基づいたルールを設ける事で、心理的な脱水症対策となるのです。

また、高齢になってきて、気分的に水分を取るのが難しいという人もいます。
なんとなく、水分を取れない内に脱水症になってしまうのです。

そうした人は、水分チェック表というものが、役に立ちます。

これは実際に医療現場で使われているものです。

大きなコップ一杯を180として、1日1000の数値に近づけるように、積極的に努力をしていくというものです。

努力する方法は何でもいいです。コーラや牛乳やコーヒーといった特定の好みの水分があればそれで取るようにすればいいです。

また、朝起きた時にコップ3杯は水を飲む、といった自分なりのルールを設けるのもいいです。

要するに脱水症にならなければいいのです。

そのためには、本人の努力が必要になります。

脱水症になるには、様々な理由があります。

ただ、その対策というのは、結局は本人の意思次第です。

点滴のようなものを使えば別ですが、現実的に行えるのは、本人による水分摂取です。

脱水症になる前に、脱水症になるような傾向を見つけ、また家族に見つけてもらい、脱水症にならないように気を付けて生活する必要があります。

本人の注意次第なのです。