高齢者の便秘、持病がある場合に気を付けること

白い椿

高齢者の便秘が厄介な理由の1つに、病気経験がある、また今持病の治療をしている人が多くいることがあげられます。

病気には、便秘になりやすいもの、また便秘になると危険なもの、安易に薬で解決してはいけないものなど、いろいろなタイプがあります。
高齢者の多い病気やその対策を見てみましょう。

1 高血圧

高血圧そのもので、便秘が悪化したり、高血圧が悪化するわけではありませんが、便秘になった場合、トイレでいきむことが多くなるのが、大変危険です。
また血圧降下剤を服用している人は、便秘の副作用が出やすくなり、より血管障害になる確率が上がります。
室内の温度差を作らない、ある程度体を動かしておくなど、高血圧から来る危険を減らすようにしましょう。

また心臓血管障害の場合、マグネシウム入りの薬が処方されることがあります。
便秘薬との飲み合わせが悪いことがありますので、注意してください。

2 うつ病

抗うつ剤は便秘になりやすくなります。うつ病自体、神経伝達機能が悪くなる病気ですので、より便秘になりやすくなります。
うつ病には適度な運動が有効、便秘にも同じことが言えますので、散歩などをするとよいでしょう。
楽しみながら、が基本です。

3 糖尿病

糖尿病の恐ろしい点は、失明や四肢切断です。なぜこうなるのかというと、血糖値が健康な状態で無いと、血流に支障をきたし、神経伝達機能が弱まっていきます。その結果全身に様々な不具合が起きるからです。
当然、腸の調子も悪くなり、便秘になりやすくなります。
糖尿病は放置しておくと、どんどん自律神経など体を正常に維持するバランスを失っていきます。

食事や運動に気を付けることは便秘防止にもなり、そうやって腸内環境を整えていくと、全身の健康も維持できます。

甘く見ると非常に怖い病気ですが、自分でコントロールしながら付き合える病気でもあります。

4 腸手術の後遺症

大腸がんなど、腸や内臓の手術をしたため、腸が狭くなり人より便秘になりやすい条件が揃っています。
また便秘になると、便が腐敗しガスを出し、腸の環境を悪くして、腸をさらに傷めるという悪循環も起きてきます。
便通には人1倍気配りをするとよいでしょう。

この他、利尿作用のある薬を飲んでいる人は、体内の水分量が減り便秘になりやすくなります。
また抗生物質なども便秘にはよくありません。
持病を持つ人は、まず便秘にならない方法を、主治医に相談すると良いでしょう。
飲み合わせの悪い薬を飲む危険性も避けられます。

持病がある場合、浣腸のような刺激の強い薬を独断で使うのはやめましょう。腸を傷める危険性が高くなります。
食事や運動、水分補給など日常の工夫で便秘にならないようにするのが理想です。