高齢者の便秘が起こすリスクについて

花畑

高齢者の便秘は、大腸がんやその後の合併症を起こしやすく、また合併症のためにより便秘が悪化し、どんどん生活の質が落ちていく、という悪循環が1番怖い点です。

しかし、それ以外にも便秘は、一見腸には全く関係ないようなことにいろいろな悪影響をもたらすのです。

どのようなことが起きるのか見てみましょう。

高齢者はなぜ便秘になるのか?

1 高血圧~脳血管、心臓血管障害

便秘になると、トイレでいきんでしまいますね。高血圧の人にこれは大変危険です。

急激に血圧が上がるため、血管への負担が急にかかり、脳梗塞、心筋梗塞などの病気を起こします。

また元々高血圧ではなかった人も、このような習慣をつけていると、高血圧の状態が長くなります。

すると同じように脳、心臓という命取りの病気に発展してしまうのです。

2 便秘というのは、おなかにゴミをずっと溜めているのと同じですね。

すると血流自体が悪くなります。

そうすると「冷え」を招くのです。「冷えは万病の元」と言いますが、まさにその通りで体が冷えると免疫力が低下します。

各種感染にかかりやすくなりますが、高齢者の場合、1番危険なのは肺炎です。

高齢者の肺炎の予防接種が義務化されましたが、肺炎というのは高齢者にとっては命取りなのです。

また腎炎、膀胱炎など泌尿器系の感染症にもかかりやすくなります。

これらの感染症は命を取られなくても、一定期間寝た状態になりますね。

すると、高齢者の場合は、かなりのスピードで筋力が落ちます。

「歩くと疲れる」となり、運動不足になります。より歩けなくなります。この先にあるのは寝たきりです。

3 栄養吸収の低下

感染症にかかりやすくなるもう1つの理由は、便秘で腸内環境が悪化することです。

免疫力も落ちますが、それ以前に必要な栄養を吸収する力が落ちてしまうのです。

こうなると、免疫機能を働かせる体そのものが弱ってしまうので、心身共に活動量が減り、暮らしの質や意欲を落としてしまうのです。

4 血行不良から来るストレス

デスクワークをしている人なら、仕事の終了時に体がガチガチという経験は誰でもしているのではないでしょうか。逆に温泉に入ると、心身共にストレスが飛んで行くような気持ちになれます。

血行が悪くなると絶えず緊張した状態が続きます。心身の疲労が増し、余計にストレスが増えていくのです。

便秘が血行不良を起こすことは先に書いた通り、この心身の不調が余計にストレスを溜め、自律神経に悪影響を与えて「リズミカルな快便」から、どんどん遠のいてしまうのです。

つまり便秘というのは、究極の万病の元なんですね。

上のような状況になった高齢者は、認知症の確率も高くなります。便秘という一見ささいなトラブルが高齢者の楽しい老後生活を奪ってしまう可能性は高いのです。

高齢者の便秘についての体験談

高齢者の方の便秘は、いろいろな要因があると思いますが、介護職として出来ることは限られていますが、暖かいタオルでお腹をあててマッサージしてあげたり、便秘で困ってると聞くと朝に冷たい飲み物を飲むように促してみたりしています。
高齢者の方は、下剤を服用されている方がほとんどですが、それでも便秘になる方もいます。食物繊維の多い食材を摂取出来るようにしたりなど、いろいろと組み合わせてしています。
やはり高齢者になると腸の動きが鈍くなるので、便秘がちになる人が多いです。
便秘薬や浣腸を使えば1番簡単に排便を促す事が出来ますが体に負担が掛かるので、自然に排便出来るのが良いと思います。
なので、私は便秘に効く食物繊維が豊富な食べ物を積極に食べて頂き、食事の摂取時には水分もしっかり摂って貰うことで便秘になることを防いでいます。
高齢者は日常的な運動量がどうしても少なくなってしまうので、どうしても便秘になりがちになりますが、介護施設の場合薬(酸化マグネシウム)を体調によって処方してもらえますが、我が家の父の場合なるべく野菜を食卓に出したり、オリゴ糖で甘みを付けるようにしていますが、本人も気をつけているのか、夏場でも冷たいものを飲まないようにしていますし、白湯をいつも飲んで脱水症状にならないように気をつけています。
85才要介護3父の便秘がひどくなり、時折出ても固く丸い便で、しまいには指で掘り出す程になってしまいました。
当初は腸の蠕動運動を促進するアローゼンという薬を処方されていましたが、それでは便秘は改善せず、ケアマネジャーに話すと、便を柔らかくする薬があると言います。
以後、病院で酸化マグネシウム系下剤(カマグ)+整腸剤を処方してもらうようにしました。
効果はありましたがその量が多いと下痢となることもあり、最初は半分など少しずつ増やし適量を知る必要があるといえます。
86歳の父の介護をしていますが、便秘に悩まされています。80歳を過ぎて体力筋力が衰え、自力で歩くのにも苦労するようになりました。
また食べる量が少なくなり水もあまり飲みません。
酷い時は1週間以上出ない事もありました。便意がなくても毎朝トイレに行くようにしたり、軽い運動したりしましたが効果はなく、今は主治医に薬を出してもらっています。
高齢者が寝たきり状態の場合には色々な世話をすることになるのが家族です。私は祖父母のことでそういった介護の体験があって色々な知識を得ました。高齢者の便秘の問題は現実的で早急に治すべきです。以前はそれで酷い腹痛になって医者を呼んだことがあります。食事に注意することも重要ですが場合によっては薬を使って症状を治すことが重要でした。介護中に医者に指摘されたのが特にこの部分です。
便秘予防のため、私の祖母には毎朝乳酸菌飲料を飲ませています。祖母は私が食べさせない限り、自分から積極的に食事をしませんので、量的にもヤクルトが一番合うようです。ヨーグルトも試しましたが酸っぱくて食べずらいみたいで、次は食べてくれませんでした。それでも便秘が続いてしまう時がありますが、その時は浣腸をしています。高齢で便秘薬を使うことは、どんなに効き目穏やかでも、やはり心配になりますので、昔の方法で便秘を解消しています。高齢者は運動させることが難しいので、やはり体に安心な乳酸菌を採らせてあげる方法が一番いいと思います。
少し前まで七十歳を越えた身内の介護をしていましたが、寝たきりだったため普段はずっと大人用オムツをつけていました。ですが歳を取ると腹筋も弱くなるのかずっと便秘気味のようでした。なので食事の後に必ずヨーグルトなどの乳製品を用意し、それでもお通じがないときには市販の浣腸薬を使って便を出してもらうようにしていました。
自宅で姑を介護しています。
排泄は時々失敗はあるものの、ポータブルトイレでなんとかできていたので助かっていました。
しかし、段々と便秘になり、緩下剤を使うようになったもののオムツ内に失敗することが増えてしまいました。
ケアマネさんに相談したところ、通所サービスがある日に排便できるよう曜日を調整してもらえました。(3~4日に1回くらい)浣腸等で強制的に出すので本人は辛いこともあるようですが、きちんと出してきれいにしてもらっているので、今のところはそのまま継続させてもらおうと思っています。
高齢者の便秘は生命を脅かすことがあります。普通に椅子に座ってテレビを見ていたのに急に顔面が蒼白になり意識がなくなりました。ベッドに横にすると便臭がしました。見ると肛門に硬い便が挟まっており取り除くと意識が回復しました。もともと便秘症で下剤などを服用していますが自分で便意の訴えができず今回のようなことを引き起こしてしまいました。介護する上で排便の有無の確認とコントロールを把握する必要性を改めて実感しました。