老人ホームを探すと決めたら-介護老人保健施設について⑨

ノウゼンカズラの花

こんにちは。朝です。
ケアマネの研修でいろんな施設の人にお会いしました。
私は初めて聞いたんですが、ユニット型の老健っていうのもあるのですね。
特養も、各ユニットでご飯を炊いていたり、非常勤ではあるもののリハビリスタッフを置いていたりと着々と進化しているようです。
有料も頑張らないとヤバいな。と思った次第です。

今回は老健に入るための手続きについてお話しします。
老健を利用するためには、利用したい老健を絞り込み、見学に行って申し込む(複数申し込みも可。)という一連の流れは特養と変わりません。
申し込みにあたっては必要な書類をそろえ、入所するには申し込んだ老健の入所検討会議というものを通らなければなりません。

必要書類はまず、かかりつけのお医者さんの診療情報提供書と健康診断書です。
これは、ご本人が今までどんな病気にかかって、どんな薬を飲んでいるかなどを老健に引き継ぐための情報書です。これによって施設側の設備や体制で受け入れられる人かを検討します。

もう一つはADL票です。これはご本人の身体状態や精神状態などを書くもので、食事や排せつに介助が必要か、認知症はあるかなどを書きます。ご家族が記入するか、ケアマネージャーさんに記入してもらっても良いでしょう。こちらも、施設側の設備や体制で受け入れられる人かを検討するのに使用します。

期限内のものがなければ、基本的には通院したりして揃えなければなりません。書式は様々ですが、施設側の求める検査項目がそろっていればどんな書式でも大丈夫というところが多いです。
事前に準備が必要なものはこのくらいでしょうか。

あとは、申込書、保険証類一式、お薬手帳などです。

入院中の病院の紹介であれば必要書類は大体病院が揃えてくれますが、家にいる場合は自分たちで揃えなくてはなりません。
担当のケアマネージャーさんがいれば施設に問い合わせて色々協力してくれるでしょう。
ケアマネージャーさんがいなければご家族かご本人が揃えましょう。お近くの「地域包括支援センター」というところに相談すれば力になってくれます。

利用することを決めているのならば、診療情報提供書や健康診断書は病院にお願いしてからできるのに時間がかかるので、先に準備しても良いでしょう。かかりつけ医の先生が知っている老健を紹介してくれることもあります。
ただし、何か月以内のデータを、などの期限がありますのでご注意を。

書式は、見学に行けば行った先の老健でもらえますが、大体の施設は内容がそろっていればその書式でなくても大丈夫です。市町村で一般的な項目の入った書式がもらえるところもありますし、期限内に健康診断などを受けた時のデータがあれば改めて採血したりする必要はありません。使えそうなものがあれば見学の際にもって行き、相談員さんに確認してみましょう。

複数の老健に申し込む場合は何部かコピーを取って各施設に渡します。この時の書類は老健に入所した後も捨てないで取っておくことをお勧めします。
なぜなら、老健退所後に有料老人ホーム等、他の施設を探すときにも使えるからです。老健からそのまま他の施設に行くのならば施設同士でやり取りしてくれますが、いったん自宅に帰ったりした場合、同じような書類が必要になる上に、他の施設は老健ほど厳しい書類審査をしていないところが多いので、多少古いデータでも同じ書類で入居審査を通してくれることもあるからです。

入所検討会議の前に、施設の支援相談員からご本人かご家族(または両方)に対して、面談しての情報収集、施設の見学・紹介などを兼ねた話し合いがあります。
この時に老健退所後の行き先の見通しが立っていれば比較的入所検討会議は通りやすくなります。施設側は一人の利用者さんが長く入所していると困るからです。
このほかにも、服用している薬や必要な医療処置、その人が施設を利用した場合に必要な介護量を確保できるかなどを会議にかけて検討します。
その結果、入所が可能だったり不可能だったりショートステイならば可能となったり、ショートステイから始めて様子を見てみましょう。となったりします。会議が通った後、最終的に利用するかどうか決めるのはご本人でありご家族です。

全てが決まれば、いよいよ老健の利用が始まります。老健利用はゴールではありません。
ご本人は頑張ってリハビリをしてください。ご家族は少しだけ休み、今後の在宅生活のための準備や「住む」施設探しに取り掛かってください。
老健入所中でも外出や外泊は可能です。お昼に出かけたり、次の施設候補の見学に一緒に行ったり、家に帰る前の準備として自宅に一泊する、等希望があれば相談員さんや職員さんに伝えてみましょう。
帰宅の準備のための外泊ということであれば、ケアマネージャーさんにも一報してご本人の状態に変化がないか見てもらうと、帰ってきたときの在宅サービスの利用が的確にできます。

以上で老人保健施設編を終わります。次回から、いよいよ本格的に「住む」ホーム探しについて考えていきたいと思います。

家族会議を開く①へ続く

ABOUTこの記事をかいた人

主な経歴は約6年の介護付き有料老人ホームの介護スタッフで、現在3ヵ所目の有料老人ホームで相談員として働き始めたところです。 有料老人ホーム以外にも特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、ショートステイ、デイサービス、デイケア、お泊まりデイの現場も見てきました。 半年間ではありますが、介護老人保健施設の相談員も経験しています。