高齢者の便秘が起こす病気について

コスモスの花

便秘になると、おなかが張って苦しいですよね。
しかし、便秘が怖いのは、それだけではなく、便が出ないことで健康を害することが多く起きてくることです。
特に体の力自体が落ちている高齢者は、便秘の悪影響が非常に出やすいものです。
具体的に、どのようなことが起きるか見てみましょう。

1 大腸ポリープ、大腸がん

身体の中に長く腸を溜めておくと、有害物質やガスが腸の中に発生します。
ゴミを身体の中に溜めているのと同じですから、当然ですね。
また高齢者の場合は腸内の善玉菌が減り、腸内環境が悪化するため、より、便秘による悪影響が強くなります。
このために、ポリープが出来やすくなります。良性ポリープは特に体に害はないのですが、定期に検査を受けなければならず、高齢者には体の負担が大きくかかります。

そして、ポリープが出来やすくなれば、大腸がんになる確率も上がります。
しかも高齢になると、病気の治療にかかる体の負担がかなり大きくなります。
腸の手術をして合併症が起き、寝たきりになるなど、一気に健康を損ねることも珍しくありません。

2 腸捻転、腸閉そく

文字通り、便により腸が詰まったりねじれたりする病気です。
高齢者の場合、腸内で食べ物などを消化する力が弱くなります。そして腸が詰まりやすくなり、腸閉そくや腸捻転を起こしてしまうのです。
また大腸がんなど、腸の手術が原因で起きるケースも、非常に多いです。

便が詰まりやすいためにがんになる、または腸閉塞が起きる、そして腸が狭くなったり癒着することで、別の病気が起きるという悪循環が起きてしまうのが高齢者の便秘の怖い所なのです。

3 ポッコリおなかと腰痛

いわゆるメタボ腹になります。メタボな腹の中身はたるんだ腸なのです。見た目ぐらいどうでもいいや、と思う人もいるかもしれませんが、おなかが圧迫されることで血行が悪くなります。
その結果、腰の血の巡りが悪くなり、腰痛が起きることもあるのです。

腰痛が悪化すると、運動機能が落ち、より便秘になりさらに動かなくなり・・と、高齢者の生活の質がどんどんと落ちて行ってしまうのです。

もちろん腰痛だけではなく、腎臓、肝臓を圧迫することもあります。
むくみや冷えなどが出やすくなります。冷えは免疫力を低下させ、他の病気を呼びます。
また内臓機能も落ちていき、生活の質がどんどん低下していくという悪循環になるのです。

このように高齢者の場合、便秘が元でトラブルが起きやすい上に、どんどん他のトラブルを呼び込み、さらに便秘が悪化して生活の質が落ちていくことが、非常に怖いのです。

高齢者の便秘が起こすリスクについて