高齢者に発生しやすい病気とそれぞれのケア

オレンジ色の光と夜桜

身体の機能が弱くなっている高齢期では、様々な病気が発生しやすくなります。
それぞれの病気に対して正しいケアを行うことが、合併症の発生や寝たきり・認知症などを防ぐために大切になります。

脳卒中は脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血を総称したものです。
脳卒中は救命後、急性期からリハビリが開始されることになります。

機能の回復は発症後1か月程度が最も効果が大きく、片麻痺などの運動障害については6か月くらいから改善の程度が遅くなります。

リハビリが思うように進まないからと行ってベッドの上だけで寝たままで過ごしてしまうと、精神・運動器・心肺の機能を低下させてしまい、筋委縮によって転倒や骨折が起こりやすくなってしまうことになります。

臥床が長期にわたると誤嚥性肺炎を起こしたり、床ずれが発生したり、その他の感染症にかかったりすることが考えられるため、適切なリハビリによって残された機能を使い身体的自立、手段的自立へ援助を行うことが大切になるのです。

日常の食事や排泄の中でもリハビリを心がけていくことが大切になります。

パーキンソン病は筋肉のこわばりや身体のふるえ、表情が乏しくなるなどの症状が見られることになります。

症状が進行するにつれ、セルフケアが困難となり、歩行障害や転倒が起きやすくなり、認知症の症状も発生することになります。

治療の基本は薬物療法であり、処方された薬物を適切に服用することで症状はかなり緩和されます。

日常のケアとしては薬物療法が効果的に行えるように指示された薬の量や時間が守られているかを確認し、症状の変化や副作用がみられるときには早急に主治医に連絡することが大切です。

高血圧については、定期的に要介護者の血圧の値を測定して記録しておくことが大切です。

降圧薬を使用している場合には飲み忘れや二重服薬がないように薬を管理しておくといいでしょう。

副作用がある場合、医師に相談することなく勝手に服薬をやめていることもありますので、服薬状況を把握しておくようにしましょう。

冬場の入浴時には脱衣場を暖かくしておくなど、血圧の大きな変動を避けることも大切になります。

肺炎に対しては、ごく軽いものを除いては致死率が非常に高くなっているため、症状が悪化した場合には入院治療を受けることになります。

退院した後は体力が回復するまで適度の安静と保温が必要で、規則的で栄養のある食事が必要です。

日常生活では日頃より口腔内のケアが大切です。口腔内を清潔に保つことと、栄養不足に注意するようにしましょう。