介護予防と閉じこもりの関係

アイスランドポピー

現代の日本のような少子高齢社会では、介護予防を行うことによって要介護期間を短縮させることが極めて重要になっています。

要介護期間を短縮させるために大切なことが、高齢者の閉じこもりをできる限り少なくすることです。

閉じこもりとは、生活を行う空間がほぼ家の中だけで終始してしまい、それに伴って活動状態が低下して身体活動が低下し、精神的な刺激が乏しい日常の生活と家の安らぎ感が相まって活動意欲を失わせることをいいます。

この延長上に、寝たきりの生活と認知症が存在していると考えられるのです。

高齢者を家の中に閉じこもらせ、地域社会との交流を失わせる要因は3つ考えられます。
1つが身体的なものです。
高齢による体力の低下や、病気をした後の機能的な活動の低下など、身体的な要素であらゆるものがここに含まれます。

2つは心理的な要因で、高齢に伴う活動意欲の低下のほか、性格、障害や病気による影響などが複雑に絡み合っています。

3つは環境にかかわるもので、人的なものとして家族や友人の存在、物理的なものとして住環境や気候風土などが考えられます。

これら3つが複雑に絡み合いつつ、最終的に閉じこもるか閉じこもらないかの生活を作り上げていきます。
そして閉じこもりが発生すると、身体機能がさらに低下し、心理的要因に影響を与え、さらに外に出ようとせず、悪循環の結果として寝たきりや痴呆への移行が発生してきます。

閉じこもりが進行することによって、全身の機能低下が進むことが考えられます。

家の中だけの生活では行動意欲が低下しやすくなりますし、精神的刺激、知的刺激が乏しいために知的活動も低下しやすくなります。

他にも、筋力低下や関節拘縮が生じるほか、運動不足に伴い骨粗鬆症が進行することも考えられます。

身体のバランス能力や反射的運動の能力も低下するために転びやすく、転んだ時に骨折を生じやすくなります。

また活動性の少ない生活をしていると、心肺機能が低下し、日常動作時に動悸や息切れ、疲れやすさをもたらし、更に動かなくなるという悪循環をもたらすことになります。

高齢者も必ずしも自ら望んで閉じこもりを選んでいるわけではなく、充実した生活を望んでいる人は多くいます。

閉じこもり予防の基本的な考え方はライフスタイルを変化させていくことです。

閉じこもりがちな人が外出して様々な人たちと交流するようにすることはライフスタイルの変化を促すこととなります。

これはかなりの困難を伴うことですが、閉じこもりの結果として訪れる寝たきりや認知症の影響を知ってもらうと共に、外出することに対して周囲が魅力的なプランを提供できることが大切になります。